急性中耳炎

中耳炎とは鼓膜の奥、中耳という空間に炎症が起こる病気です。 風邪の症状で鼻やのどに炎症が起こり、耳管という管を通じて炎症が中耳に波及することで起こります。

  • 中耳炎の原因

    鼻腔や喉の炎症、つまり風邪を引いてそれが中耳に及ぶこと為に起こります。
    細菌感染が主な原因ですが、ウイルスや滲出性中耳炎、飛行機、ダイビングなどの気圧の変動によっても起こることがあります。

  • 中耳炎の症状

    まず風邪症状、鼻炎が先行し、遅れて耳の症状が出てくることが一般的です。
    中耳に炎症が起こるため痛み、発熱、また炎症がひどくなり、中耳に膿がたまって難聴、また炎症が強くて鼓膜が破れて耳だれがでることもあります。

  • 中耳炎の治療

    鼻風邪が先行することが多いため、抗生剤に加えて鼻水を柔らかくする薬、消炎酵素剤、鼻水を止める薬(抗ヒスタミン剤など)を内服します。
    通常、治るまでに少なくとも一週間前後はかかります。場合によっては一週間以上抗生剤が必要になることもあります。中耳から液体が完全に抜けるまで2、3週間程度かかりますので、それまでは経過観察が必要です。
    鼓膜が腫れ、高熱が続く場合や痛みがひどい場合、体調不良や合併症がには、鼓膜切開術を行い、膿を出します。切開を行っても穴は通常数日で塞がります。

  • ご注意頂きたいこと

    中耳炎は3歳までに7~8割が経験すると言われています。
    耳と鼻をつないでいる耳管という管が、大人と比べて太く、短く、また鼻との位置関係(高さ)がほぼ同じレベルであるため、鼻風邪が耳に波及しやすいためです。
    また免疫が十分に発達していない0~2才ではしばしば中耳炎をくり返したり、なかなか治らないなど、治療に難渋することがあります。鼻や扁桃腺が弱いと2~6才でもなりやすくなります。
    中耳炎が治っても鼻風邪をしっかり治療しないと中耳炎をくり返したり、難聴の原因となる滲出性中耳炎が遷延することがありますので治りきるまで経過観察が必要です。
    プールは消毒の塩素が鼻の粘膜を刺激して治りが悪くなるので、治るまでは控えてください。鼻風邪がなおりきらない時の飛行機搭乗は注意が必要です。

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