扁桃炎

扁桃は、口蓋垂(のどちんこ)の両脇にある膨らみで口蓋扁桃とも呼ばれます。3~6才ぐらいで大きさがピークとなり、その後徐々に縮小し、中学生ぐらいで大人と同じ大きさになります。 口蓋扁桃以外にも、鼻の奥の咽頭扁桃(アデノイド)、耳管扁桃、舌の根本にある舌根扁桃があります。
風邪の急性期に過剰に炎症を起こす場合に急性扁桃炎として発症し、風邪以外の時にも炎症が持続する場合には慢性扁桃炎と呼ばれます。

  • 扁桃炎の原因

    扁桃炎゚゚

    扁桃には風邪を引いていなくても菌が常在しており、細菌やウイルスの感染などで免疫が落ちて、さらには常在している細菌が増殖し急性扁桃炎を発症します。

  • 扁桃炎の症状

    急性扁桃炎の症状は発熱(38℃以上の高熱もしばしば) 咽頭痛、嚥下時痛、摂食不良 などに加えて、全身倦怠感が出現します。
    急性扁桃炎の病原体として、一般的な細菌(肺炎球菌、インフルエンザ菌、ブドウ球菌など)に加えて、溶連菌、EBウイルス、アデノウイルスなど様々な細菌やウイルスがあります。

  • 扁桃炎の治療

    ①薬による治療
    急性扁桃炎の治療は、外来通院処置(扁桃へのルゴール塗布、膿栓吸引処置、ネブライザー吸入など)に加えて、抗生剤の投与、解熱・鎮痛剤や消炎剤、うがい薬などの処方をします。
    内服薬で改善しない場合は、点滴による抗生剤投与を行うこともあります。
    食事や水分が全く摂れないときには入院が必要になる場合があります。
    ②手術
    扁桃炎を繰り返す人は手術で扁桃摘出を検討します。習慣性扁桃炎とも呼ばれ年に3,4回以上扁桃炎をくり返す場合、体の負担だけでなく社会的にもデメリットが大きいためです。
    *一般的に扁桃摘出の原因となるのは下記のような場合です。
    ・一年に3,4回以上扁桃炎を繰り返す。
    ・扁桃周囲膿瘍などの高度な扁桃炎をくり返す。
    ・扁桃が大きい いびきが大きい、睡眠時呼吸障害がある。
    ・扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍などの高度な炎症を2回以上繰返す。
    ・扁桃の表面に白い膿(膿栓)がつきやすく、喉の違和感、口臭や微熱の原因になる
    ・病巣感染症がある。(IgA腎症,掌蹠膿疱症などの皮疹など)

  • 注意していただきたいこと

    年に3,4回以上、急性扁桃炎になる人は習慣性扁桃炎と呼ばれ、手術が必要な場合があります。
    ・扁桃炎がひどくなると扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍といった高度な炎症がおき、切開をして膿の出すなどの処置が必要になることがあります。場合によっては喉頭蓋炎といって息の通り道まで炎症
    ・扁桃を切除すると、免疫が弱くなるのではないか?との質問をよく受けます。
    少なくとも3才以降では、免疫機能の低下は認めないと考えられています。ただし、3才以下では周りの扁桃組織が逆に肥大してしまうので、よほど高度な呼吸障害がなければしばらく経過をみます。

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